top of page

ヘリック共和国反攻作戦

ZAC2099年8月 北エウロペ大陸

 独立第二高速戦闘大隊隊長エル・ジー・ハルフォード中佐殿。貴殿は直ちに貴下の部隊を率い、オリンポス山頂制圧に向かうべし。
 なお、制圧が困難な場合は、いかなる犠牲を払ってでも山頂の古代遺跡を破壊せよ。

(共和国エウロペ派遣軍総司令部からの命令書より)

▲帝国軍の圧力は、日に日に強まっていた。共和国軍にとって、オリンポス山を奪取するチャンスは、今しかなかった。

 開戦から3週間。シールドライガー率いる高速戦闘隊の参戦によって、帝国前線部隊の一部に混乱が起きたものの、全体的に見れば共和国軍は明らかに劣勢だった。

 これ以上、今の防衛ラインを死守することは、全面敗北の時を早めるだけだ。戦略的には、誰が考えてもできるだけ早く後退するべきなのだ。そして戦線を縮小し、部隊の再編成を急がなくてはならない。ところが、共和国司令部からの命令は、まったく逆だった。 

「シールドライガー率いる高速戦闘隊は、ただちにオリンポス山制圧に向かうべし。他の全部隊は、総力をあげて高速部隊を援護せよ」
 なぜ司令部は、エウロペ派遣軍全軍を危機に晒してまでオリンポス山の制圧にこだわるのか?あの山に隠された秘密とは何なのか?
 数々の疑問を残したまま、共和国軍の大反攻作戦が開始された。

砲撃部隊が敵を混乱させている隙に、シールドライガーとコマンドウルフで編成された高速部隊が敵陣地を突破。

▲ハルフォード中佐の高速戦闘隊を支援するため、プテラスがメルクリウス潮を猛爆撃。進路を切り開いた。

カノントータス、ゴルドスは夜間長距離砲撃で支援。高速戦闘隊の作戦を成功させるべく、共和国全軍は、最後の総攻撃を開始した。

bottom of page